LOMO

先日から遊んでいるレンズNeptuneや二眼レフのLubitelなどはLomographyのものです。
どちらもポンコツですが楽しいです。とくにLubitelはプラ外装なので二眼レフとしては軽量。気軽に行ける二眼レフという稀有な存在でお薦めです。
ただし、撮影の面倒さと作りの適当さは凄いです。

そもそもLomographyとは?というと、これはオーストリアの人が起業した会社なんですが、遡るとLOMOのLC-Aというカメラに行きつきます。
LC-Aはソ連のLOMO社がcosinaのCX-2なるカメラをインスパイア(丸パクリ)&全て手作りにて量産し共産圏に売っていたものなんだそう。しかし、その全く品質の安定しないポンコツっぷりなところか写りか知りませんがLomographyのメンバーの琴線に触れたらしく、世界各地でLC-Aによる写真でアートな活動をして行くうちに何やかんやでトイカメラの雄という感じの立ち位置になっていきましたとさ。

…と言うことだそう。一時のトイカメラブームでLOMO=LC-Aと認識をされがちですが、LOMOは光学メーカーでそこの製品がLC-Aです。CX-2の模造品ですが。なお元祖のCX-2は出来が普通によいのでLC-Aで見られるような周辺減光とかトイカメラの空気感はないそうです。

さて、今や何かとアレなロシアのメーカーかよーFxxkin!と思いますが、Lomographyは別。なの?このあたり面倒臭い。流れとしては、
⇒LOMO LC-Aはロシアのカメラ。
⇒オーストリアのある人がこれを見出してLomographyを立ち上げ、世界に広めた。
⇒生産の都合でオリジナルLC-Aは廃盤。
⇒今売られているLC-A+は改良版で中国製。作ってるのはLomography?
もはやロシア成分は無いような、と思いますが…でもLC-A+もLOMOの名をバッチリ冠していている訳で、Lomographyは別と言っても出自はロシア(ソ連)でしょ?っていう。二眼のLubitelも過去の製品のリバイバルみたいなものですが、なんか雰囲気とかバッキバキにロシアンです。これでロシア関係ないよってのはまあ無理な話。

アートなど文化に貴賤無しというか、そこにきな臭い要素を絡めるのはナンセンスだと思いますが世間ではロシア製品の不買(そもそもロシア製品を見かけないけど)とかそういう話も耳にするくらいなので、やっぱり何だかなあという気もしないでもありません。

左から順にポンコツ、ポンコツ、ポンコツ(LC-Wide、Russia製LC-A、Lubitel166+)。
LC-Aは妻の物。実は元フィルムカメラガチ勢。

何が言いたいかっていうと、偶然この騒ぎが起きる直前に投げ売りされていて手に入れてしまった新しいおもちゃ(左にあるLC-Wide)で遊びたいのですが、このご時世にこれ持ってうろついていたら誰かに殴られないかしら?と心配だということです。さすがにそれは無いか。

なおLOMOの歴史を辿ると結構アレな話が出てきますが、そうは言っても今のLomography社はウクライナ頑張れというスタンスで親露というわけではないので何の罪もないです。悪しからず。多分。

まーそういう話言うとうちの猫さん、シベリアの猫だけど、だから何って感じだし、そんなもんですかね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA