PaperShootの仕様&設定あれこれレビュー
ペーパーシュートのネタです。前回は「なんかこええ作りしてるな」って話で終わった感じですが実際のところかなり面白い絵が撮れるカメラです。
一方、シンプル過ぎるその仕様ですが、設定やら運用やら気付いたことやら何やらがあったので残しとこうというメモ的なものです。
お題はこちら
- タイムスタンプ設定
- データやり取り
- SDカード
- レンズ部観察
- 充電機能
- その他
・タイムスタンプ
ネットで見た感じだとタイムスタンプの機能がないので撮影日時はPC等で画像を取り込んだ後で手入力しないといけないと思っていましたが、現行モデルからなのかPC/Macを使えばカメラに日時情報を設定できるようです。
詳しい手順はこちらより。
https://www.papershoot.com/timesync/
ちなみにMacOS Venturaでやろうとしたら実行ファイルに署名が無いということでエラーが出ました。が、何度かファイルをクリックしてたら実行されたようで日時が記録されました。今回は通ったので良かったですがPaperShootサン、、、ちゃんと署名しといてくださいよ…
Windowsはもうちょい簡単そう?(署名については不明)
ただし、MacもWinも一般的にありがちなUIがちゃんと作られたアプリと違い、コマンド画面が走るだけで、慣れないととっつきにくいですね。「UI作るのすら面倒、てか日時をチップに書きこむだけだしアプリの体裁にする必要ねえよなあ」という感じか。
あと、本体内に日時が設定されても電池やUSB電源が無いと1日程度放っておくと設定が消えてしまう(キャパシタっぽいボタン電池があるので多分それで1日くらい記録が保持できてるけどそんなに長く持たない)ので、その場合都度PCに接続して同じことをしないといけないので注意です。
後々の管理を考えると普通のカメラより結構面倒なところですが撮った画像のタイムスタンプを手修正するよりはマシだと思うので、遊び始める前にまずはこの設定をやっとくべきかと。
・SDカード
128GBのものまで使えるそうですが、ぶっちゃけそんなに要らないです。家にあった64GBを使ってますがそれでもそんなに要らないと思います。
だいたい1枚のデータサイズが1MB前後なので128GBあったら10万枚くらいは撮れます。要らないですw
あとカードのスペック(読出、書込速度)も気にしなくて良いと思います。Class10で高速で4K対応で、、、というのは要らないです。
・データやり取り
写真を撮ってもディスプレイがないため画像が見れないのでPCやスマホなどに取り込む必要がありますが、ケースの構造のとおりサイドは何のカバーも無いのでSDカードをサッと取り出せるので意外にストレスはありません。
人によっては家に帰ってPCでようやく見る、それが楽しいという考えもあるかもしれませんが、スマホやタブレットでその場で見ることもできます。案外楽に。

現行iPhoneのLightning端子の場合は画像のようなSDカードアダプターを繋げば写真アプリで読み込んでiPhone内に保存できます。

USB-C搭載のiPadであればもっと簡単でUSB-Cケーブル直結でOKです。Android端末も同じです。当然USB端子もむき出しwなのでSDカードを出す手間も不要となり楽です。
なおiPhoneから大きめの電源を引こうとするデバイス通信も遮断して接続できないためiPhoneと直結ができませんが、Lightning端子とUSB-A端子がセットで付いたタイプのApple製カメラアダプターであればiPhoneにアダプターを接続しアダプターのLightning端子から給電しつつUSB-A端子を使いPaperShootのUSB-C端子に繋ぐことで、iPadと同様にカメラ経由でSDカードに直接アクセスできます。面倒くさいですが。
USB-Cで繋ぐか、SDカードを都度取り出して読み込むか、とデータの取り出し(画像閲覧)は2つ方法があることになりますが、耐久性を考えるとどちらかというとSDカードを取り出す方法をお薦めしたいです。
USB端子も多分部品単位では何万回の挿抜試験などをして強度が確保されていると思いますが、ハンダで面実装されている限り、ケーブル挿抜のストレスで実装部分が劣化、半田が破断して接触不良などのトラブルがこういう製品では有りがちです。半田し直して修理する技術なんかがあれば良いですが、そうでもない場合はそういった基板へのストレスが少ないと思われるSDカード挿抜の方が多少マシかも、と思います。SDカードの方は逆にスロット挿抜のストレスでカードの劣化が進む懸念はありますが。
いずれも何らかが劣化していずれはダメになるリスクは避けられませんので、できるだけ丁寧に扱い、データやり取りは自分がやりやすい方法で、というオチになります…個人的にはSDカード取り出しで運用しています。カードはいかれたら交換するだけで済みますし。
なんにせよ撮った時点では分からないというフィルムライクな楽しみも醍醐味の一つですが、見たいと思えば簡単に見られるデジタルの旨味も含んでいるのでデータをどう扱うか、いつ見るかはお好みで良いと思います。
・レンズ部について
極めて小さいレンズ使ってんなって感じです。見た感じiPhoneのそれより小さいように見えます。
これで1800万画素分が表現しきれてる?と思ってしまいますがそれは置いといて…。
レンズユニットそのものがむき出しはどうよ?と思ってしまいますので何らかのカバーができないか考えてみました。
ケースの内側にオプションレンズを付けるためのアダプター用ねじ切りがあるのでここに市販のレンズプロテクターが付けられないかな?と。
ただ採寸すると25.5mm~26mm位と微妙そう~な感じ。溝の内側で25mmはあるので世に存在している25mmレンズプロテクターでは無理かと思います。てことは諦めろという事か。もっともレンズ自体が超小さいので余程の事が無ければ大丈夫だと思いますけど。
・充電機能
取説には充電池を充電できると書いてあります、、、エネループを入れてますが、これってリチウムイオン充電池なら何でも充電できるの?てか大丈夫なの?充電できないアルカリ電池とかを入れた状態でUSB繋いだ場合って大丈夫なの?などと疑問がいっぱいです。まあ、説明書でうたうくらいなので大丈夫!なのか。
結果的には多分大丈夫。
先日、100枚超撮影したところで電池減少の警告が出はじめた(エネループが満充電じゃなかった?)ので、試しにUSBで充電してみました。USB接続で給電開始するとUSB端子横のLEDが緑点灯し充電開始。満充電で消灯、という動きをしているみたいです。とりあえず満充電になっても充電し続けて過充電で電池や諸々が危ないとかにはならなさそうです。エネループ的には純正充電器でない時点で非推奨でしょう。
・おまけ
基板を見てアレ?と思った点が。
シャッターを押すとカシャッと鳴ります。ウチの娘がちっちゃいとき使ってたおもちゃカメラのような音でこれはこれで味がありますが、基板裏面部にスピーカーが付いていますね。
スピーカーの配線、コネクタに繋がってるだけですね。と言うことは(以下略

あと、ケースで見えないレンズ周囲には数字と無限遠マークが印字されています。
この感じからすると製造時にレンズ周辺にある何かを調整するとフォーカスがいじれて、なんらかの調整をして出荷してるんじゃないかと思われます。
恐いのでいじる気はしませんが、どこかを回すなどでピント位置が変えられるんじゃないかと。
撮るときに画像で確認できないので「ピント位置をいじる、写真を撮る、PC等に取り込んで別の機器で画像確認する。だめならピント位置をいじる、写真を撮る、、」と面倒臭いことになるのでピント可変といっても全く実用的な物にならなさそうです。ただうまく好きなピント距離にいじられればOlympus Trip35みたいな感じ(いくつかの特定距離にピント固定)の使い方ができるかもしれないすね。

基本、自由度が高いなという印象が第一です。何でもアリだ思いますが…当然、突っ込んだカスタムは自己責任です。
どうも性格的にエモいカメラだなーとかそういうのと全くかけ離れた視点でのレビューですが、そういうオタクな楽しみ方もアリだと思います。たぶん。