iPhoneがあればカメラはいらない?

最近のiPhoneとかスマホはカメラの進歩が著しく、画角が異なる複眼で超広角から望遠までカバーし、撮影したものはスマホ上でRAWの処理まで可能。そして、そのまま公開まで行けてしまうというデジカメはおろかPCすら不要に追いやる便利な時代です。

iPhone13Proに乗り換えてしばらく使っていますが確かに必要十分な写りです。現状のApple的には一番の仕様なので昔々のガラケーに付けられたオマケカメラとは話が違います。
流石に使い込むと、室内など被写体が近いところでいじっていてレンズ切替が起きて変な感じがすることがあったり、瞬間のシャッターチャンスにおける速写性は劣ったりなど、カメラと同じ感覚でいると「ん?」と思う事はあります。
しかし、それ以外のところでは「撮る⇒公開」がスマホ一つで完結するとなりゃ「そりゃあカメラ売れないっすわ」と思う訳です。

「じゃあ実際iPhoneとデジカメで殴り合いしたらどっちが勝つの?」

恐らく世の中でとっくの昔に散々検証されているだろうと思いましたが、折角なので自分でやって自分の目で確認することにしました(探すの面倒だった)。
iPhone13Pro vs Nikon Z fc(28mm f/2.8)です。
ここでD850&大三元or58mmf/1.4などを出さない辺りは最後の良心(ウソ

とりあえずどっちがどうとか分かりづらかったらもっと色んなところで試そうと思いましたが風景の1枚で差が見られたので1枚の比較で終わりにしました(色々やるのが面倒だった)。

画角は42mm。特に設定にはこだわらず同じような構図で撮影。そう、SSやISOの設定はクソ適当で雑なので実際にはまともな比較とは言えませんw
これを並べて家族に「どっちがどっちでしょう?」とやったところ二人とも外していました。上がZ fcで下がiPhoneでした。
iPhoneの方は撮って出しの状態だと何だか凄く派手な色味だったのでちょっと調整しました。
あと、Z fcの方はiPhoneの2倍弱の画素数で不公平だったのでjpegをリサイズしてiPhoneのサイズに寄せました。

ぶっちゃけブログ上のこのサイズの画像をスマホの小さい画面やPCで見るようでは分かりづらいです。細かく見れば違いますが、ざっと画像を見る程度では「これならどっちでも良いじゃん」とか思ってしまいます。(自分、クソ耳ならぬクソ目で違いが分からない人間なのでその辺りはまあそんなものと言うことで)
Z fcの方が陰影の表現が良いと感じますがその程度で、気軽にポンとこれくらいのが撮れてしまうんなら「iPhoneでも良いや」も分かるなと。

次は中央部分を拡大。

上がZ fc、下がiPhone。Z fcの方は電車が写っちゃってますがご愛嬌と言うことで(そういうとこやぞ?)
結果、こうして見るとだいぶ違いました。
最初は画素数違いのせいかと疑ったのですが、jpegサイズを合わせ込んでみてもなお違いがあったので画素数がどうこうという問題ではなさげです。

全体的にZ fcは良いけどiPhoneの方はだいぶグシャっとなっていて「無いな」という感じです。

等倍での差は明確ですが、用途によってはどうでも良いじゃんというところでもあります。現実的にSNSにあげたりとかシェアする用途だと「デジカメの再現性の高さ」よりも「見栄えの良いiPhoneの絵」の方が使いやすいし。

もっとボケも含めた比較をした場合には更に差が出てくるはずだし、個人的には「iPhoneあるからデジカメ要らない」とはならないという感じです。

特にボケについては一眼レンズのガチな描写を処理して何とかするのは大変そうかなと。
現状のiPhoneでもポートレートモードを使うと相当ボケた風に撮れますが、被写体の境界線やボケさせる範囲認識に違和感がまだまだあります。
被写界深度が浅いデジカメのボケをiPhoneのポートレートモードで代替するのはちょっとまだ無理かなと。もっと劇的にこの辺りの処理能力が進化して自然なボケまで作れるようになったとしたら、、、その時は考えが変わるかもですね…

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