富士チャレンジで辺りを見回すと、とにかくS-WORKS、specialized多過ぎ。あとはその他大勢と言えそうなくらいspecializedだらけでした。凄い。
これだけの人が支持すると言うことは確かに速いんだろうなあと思いますが、じゃあその他大勢の一つであるAEROADはどうなの?というと某ベンジなどと比べた事もないので分かりません。ただ、普通(というかクライマー向けオールラウンダー?)のheliumと比べると、平坦の走りの良さには満足しています。
ということで、彩湖平坦、富士ヒル、富士チャレンジと距離はともかく色々使ってきました。以下、鈍感なレビューです。
ヒルクライム性能
当初AEROADを組んだ時は、平坦と下りをカバーしたかっただけで登りは捨てるつもりでした。しかし、富士ヒルに出てみたら案外走れてベスト更新。緩めの勾配なら問題なしでした。
激坂は未だ行ってませんが、彩湖近くにある30秒弱で一気呵成に登るループ線で踏み込んでもヘリウムで出したタイムから2秒落ちと、急勾配は弱い印象を受けました。
普通に考えて富士ヒルでシルバー取れるんだからダメって事はないと思います。後に書きますが割と軽いですし。
巡航
向かい風でも伸びる感じで、今のところ各走行結果では巡航速度が一回り速くなっています。
彩湖の周回で薄々感じていて富士チャレンジで実感したのが、向かい風で酷いブレーキは掛からず、そこそこの速度域まで普通に持っていけるということ。AEROADに限らずエアロなやつならそういうもんなのかもしれませんが、ここら辺はheliumとはだいぶ違う印象です。平坦が最近楽しい。
ただ、ここら辺はホイールがWTOなのでそっちの方が影響していたり…
乗り心地
前傾を取りにくい人はシンドイんじゃないかなと思いました。ジオメトリーからしてハンドルは遠く低くがマッチする作りなのでブラケットポジションでも前傾しやすい・・・というか前傾です。立位体前屈25cmの体がタコみたいな自分としては問題なしですが、硬めの人はきついかも。セッティングで何とでもなるので大した問題ではないかもですが。
今回の富士チャレは100kmでお腹いっぱいでしたが、暑さにやられた方が要因としてはでかくて、走行に関しての身体のダメージは少なめでした。
これもTLなWTOの要因が大きいかw
ネガな点
登りもそこそこ、平坦、下りは問題なし。人によりけりですが自分としてはポジションも取りやすい。
え?ネガティブな点はないんか?というと、微妙なところはいくつか。
・塗装の仕上げ
デザインの都合、トップチューブの上面のみつや消し、あとはグロスとなっています。この仕上げの境目が微妙に段になっていて、たまに足がトップチューブに擦るとこれが割と引っかかりになって気になります。
・リムブレーキモデルはワイヤリングが厳しい
ディスクなら良いかもしれませんがリムブレーキのほうは専用ハンドル含めワイヤーの取り回しがイマイチです。結構ストレスのかかる感じです。
・ガチヒルクライムは無理?
富士チャレンジでの仕様は下記の画像で重量は7.2kgでした。
ウチにある飛び道具的なヒルクライム向けのホイールにすると6.6kgでした。ガチの人が使うような5kg台は無理ですので、そういう方には厳しいでしょう。その前に、そういう方はまずこれを選ばないか・・・
あとダンシングの振りはイマイチです。やや鈍い。heliumはキレキレなので差を感じます。ヒラヒラ振るのではなく、トルク重視のゴリゴリなダンシングは良い感じです。
まとめ
書いたからにはまとめとこうと思いましたが、AEROADはやや設計が古めらしい?とか自分で弄れない人はそもそもcanyonを選ぶとアレだという根本的な問題があるのでこの辺りがそぐわない人は今エアロを選ぶならエスワが良いんじゃないですかね、と思います。一番速いのはエスワらしいので。
あと、canyonにしてもAEROADではなくULTIMATEの方がおススメかと思います。
新し目でエアロも考慮されていて、登りも平坦もなんでも来い。ジオメトリーも自由度が高い。プロではキンタナやバルベルデのような軽量級やオールラウンダーが愛用。一方AEROADは、、、うーん。
じゃあ何であんたAEROAD選んだのよ?と言われそうですが、見た目です。見た目一択。登りならheliumがあるからアルチは良いけど用途が被りそう。方や、断トツでAEROADは格好良いなあと。
詰まる所エンジンは大したもんじゃないので、折角なら見て高揚して跨って高揚するような格好良いと思える奴にすべきと思い、決め手は見た目と言うことです。お勧めできるか?というとアフターサービス的なものについてcanyonがそういうもの、というのを承知の上であれば良いと思います。
まとめとしてかなりグズグズですが、正直見た目気に入ったのが一番良いと思います。割と真面目な話。