Z fc導入その後
マイクロフォーサーズ陣とお別れして導入したNikon Z fc。28mm単焦点キットを選びましたがしばらくこのキットレンズだけでも遊べそうな勢いです。
話には聞いていましたが「これで入門レンズ?十分に撮れるんですけど?」というくらいにレンズ性能は良いです。Z fc向けに外観を拵えただけあり見た目も最高。何でフードないのよ?というのと、プラマウントというのがちょっとアレだと思いますが…
実は今回の機材入れ替えにあたって、当初はZ6IIを考えていました。ただ、そろそろZ6/Z7らへんの後継が出そうな空気のようで「今じゃないな」と思い、フルサイズは見送り資金繰りを考慮しつつまずはZ fcという選択にしました。デザインはぶっちぎりで一番ですけど。
手持ちのFマウント陣はそのままメインに据えつつ、新たにZマウントのDXフォーマット(APS-C)で軽量小型が売りのZ fcをサブとすると良さげではないかと。マウントは違えどアダプター経由で親和性もあるし。
「ただしZ fcはあくまで繋ぎ、いずれ出るであろうZ6IIIが本命」とは考えていて、フルサイズミラーレスを導入した時に使えるようにレンズはFX(フルサイズ)でまとめようと考えました。
ということで、広角から望遠までカバーできる2本(14-30mm f/4.0と24-200mm f/4.0-6.3VR)を続けて導入。
新しい24-120mmが相当良いらしく迷いましたが、手振れ補正が無い(将来的にZ6/Z7系で使う場合はボディ内手振れ補正が付くと思うので良いとして、Z fcはボディ内手振れ補正がないので換算180mmを手振れ補正無しで使うのはちょっときついんでないかと)&まあまあ重いって言うことで24-200mmにしました。
24-200はちょっとズームしたらすぐf/6.3になってしまいますのでかなり暗いですね。あの画角であのサイズとなるとそんなもんでしょう。
そこは純正の変換アダプターを使えばFマウントレンズでもAFの反応やその他性能的にあまり遜色なく使えるっぽいので、屋内ホールで遠くから撮るなど明るめ望遠が欲しいとなったらクソデカなFマウントの70-200を出せば良いですし、明るさはそこまで重視しませんでした。
しかしZマウント、相当のポテンシャルがあるようです。Fマウントが避けられない縛りを抱えていたのを一気に解消すべく出されたZマウントだからか、Zマウントのレンズはどれも評判良いみたいです。大三元やf/1台の明るい単焦点なんかはもちろん良いらしいですが、ミドルエンド~エントリーである今回揃えたZマウントのレンズ3本も性能的に十分じゃない?って感じです。「Zマウントレンズに外れ無し」は本当かも?
そんな訳でレンズは文句なしです。
ではボディ(Z fc)の方は?っていうと…
「ぶっちゃけ、これ良いんじゃね?フルサイズ、まだ行かなくて良いんじゃね?」と思う程度に良いです。良い意味で見た目に騙されました。これ基本性能十分ある。
「バリバリに動き物を撮りたいぞ」みたいなシーンだったら機能的に足りないでしょう。そういう場合は多分D850を駆り出すと思いますし、そもそもZ fcにそこまで要求してないという側面もあります。
気になる点をしいて挙げるなら以下3つ。
「DXなので広角側の画角が厳しい(広角ズームの14-30でも換算21mmになっちゃう)」
「ISO感度オート⇔マニュアルの切替が即座にできず面倒」
「ユーザープリセットがない」
特にISOオートをなぜISOダイヤルに追加しなかったのか?と思いますが、3つとも無ければ無いで別に良い程度です。正直しばらくZ fc一本で良いって感じがします。
将来的にFマウント資産を全部手放してでも欲しいと思うような良い新型が出たり、型落ちしたZ6IIが暴落してしまうまでは当面このまま行こうかなと思います。
マイクロフォーサーズ放出の際にも思いましたが、リセールバリューとか中古価格を見ると、今どきのボディは一部例外(端からプレミア全開な舶来メーカーとかNikonならDf、オリンパスのPEN-Fとか特殊なモデル)はあれど、数年で陳腐化して低価格の中古が出回る状況が目に浮かびます。リセールバリューを考えるなら一世代前までじゃないかと。(Z6IIIが出た場合、そこそこ値段が付くのはZ6IIまで。Z6は…、など)
余裕があって頻繁に買い替える前提でない限り、ボディを高価格な新品で行くべきじゃないと思っちゃいます。D850やD500、D750&D780みたいにほぼ行き着いたような製品仕様であればそれなりの額でも手を出す価値はあると思うんですが。
逆に為替の問題や部品供給問題、インフレなど不確定な要因が色々あるので、ただ待っていたらいつの間にか全く手の出せない高額商品となるかもという懸念もあったりします。
…などと考えていると手を出すタイミングは難しいですが、そこは慎重に行きたいですね。なるべく。