AirTagはロードバイクに使えるか

iPhoneにApple watch、iMacにMac mini、Apple MusicにiCloud、などとAppleのエコシステムに完全に取り込まれているので、今回も何ら違和感なくAirTagをポチってしまいました。
iPhoneとペアリングしたAirTagを高精度な位置情報で知ることができるという奴です。AirTagを付けた荷物や鍵などを紛失したときにiPhoneがあれば安心!見つけちゃうよ!っていう素敵なアイテムです。

個人的には良く物を無くすのでまさに「これだ!」という感じです!
で、何かを無くして焦った経験の近い記憶では「ディズニーでiPhone落とした」と「彩湖でiPhone入れた財布落とした」というのがありました。
・・・iPhone落としたらAirTag関係ないすね!iPhoneにAirTag付ければ良いのか。いや、意味ないすね!
ま、まあ、カバンとか鍵とか無くすとヤバイもの(iPhone除く)に付けておけばかなり安心はできそうです。

メリットとかデメリットとか

そもそもですが、AirTagはペアリングしたiPhoneからAirTagの置かれた場所が調べられるというアイテムなのですが、AirTagに近づいた誰かしらのiPhoneが「こんなところにAirTagがある」という情報を(勝手に)発信してクラウドにまとめられるので、それを探すアプリで自分のAirTagがどこにあるか情報を拾えるという感じです(多分)。
当然誰のiPhoneが情報を発信したとか誰のAirTagか、といった個人情報は共有されないので安心らしいです。なので、iPhone所有率が圧倒的に高い日本で、かつ、人が多い所だと、このAirTagがかなり生きるわけです。こういうのは既にあるシステムと機器ですが、圧倒的シェアのiPhoneを使うという巨大なアドバンテージを以て後発製品ながら既存製品を叩き潰さんとするApple、相変わらずズルいうまいですね。

モノを紛失した(どっかに置き忘れたとかの)時には相当役に立つと思います。元々そういう製品なので当たり前ですか。
特にスーツケース何かに付けておけば空港でのロストバゲージの時に相当活躍しそうだなと思ったりします。ロスした荷物が明後日の方向に運ばれてしまっていたら、もうどうにもならないのは変わりませんけど。

逆に盗難対策や子供などの見守り用途(盗人や子供などのリアルタイム追跡用途)で考えると色々厄介みたいであまり期待するな、というのがApple及びネット上での意見のようです。何でもかんでもリアルタイム追跡ができてしまうと、悪意があればストーキング等に利用されてしまうので、その対策をうっているようで。
この辺りはやむを得ないと理解できるところです。(実際は結構ガバガバみたいですけど。)

チャリにはどうよ

先にデメリットで述べたように盗難対策としては期待すんな!という事ですが、「それでもあえてチャリ用にどうよ」と考えてしまいます。
雑にそこら辺に置いておいて良いものではないし、Pep Cyclesでも普通のママチャリと比べると高級車です。Canyon辺りになるともう(略

ネット上で見る限りでは「駄目ですね」という結果のようです。
・ペアリングしてないiPhoneがずっと近くにいると通知が発されたり、AirTagから警告音が鳴ったりする(ストーキング対策)
・iPhone無しでそこらに放置された状態のAirTagは結構精度がイマイチ(リアルタイム追跡できるレベルではない)
・付けていることがばれたら即捨てられる可能性大
・遮蔽物があるとイマイチ(フレーム内への仕込みなども厳しい?)

とかそんな感じでしょうか。まあこれだけ見ると使えなさそう。

ところが、現状は警告通知までかなり時間かかる&音が鳴っても小さすぎ&そもそも数日後に鳴る、とか、実験したら全然ストーキングに使えそうなセキュリティガバガバ具合だとかなんとか。ターゲットの住まいくらいは追跡できてしまいそうだとかなんとか。って、逆に考えると、今のところ盗難対策として一応は使えるのでは?とか思ってしまいました。

Pepにつけてみた結果

てことで、緊急事態宣言下の通勤で乗っているPepに仕込ませてみました。
2日ほど試していますが「保管されたチャリの見守り用途としてはイケるかな」という印象です。
人の多い都内のオフィス街なのでそれなりの頻度で情報が拾えているというのもありますが、駐輪場所と事務所が離れているので、ちょろっとアプリで安否確認ができて割と安心です。
これなら、何か目を離している間(昼食で駐輪とか)の安心を得るにはイケるかなと。万が一にも「あれ?駐輪場から移動しはじめたぞ?」と被害を受けた時に早く検知できると思います。

いちおう諸々はモザイクで。
何気に本来の居場所と違い道路を挟んだ向こう側にいることになっていて精度的にはいまいち?

ただし、持っていかれる時に警報が鳴る訳でもなく追跡精度もイマイチという話だったり、またストーキング対策の機能が発動したらAirTagの存在が盗人にバレて捨てられたりかく乱してくるといった懸念点は多々あります。あと、人気のない山などに捨てられたら駄目か。
今のところガバガバなストーキング対策状態なので逆に盗難対策用途としてソコソコ成立しそうですが・・・
今のガジェット系の人らの騒ぎ具合からしてAppleがこのまま放っておく気がしません。あとから修正を入れてシステムに変更されて盗難や見守り対策として使い物にならない仕様になるかもしれません。その辺りは要注意なので、まだしばらく様子見という感じです。

・・・というか、AirTagや既存のこういう機器は置き忘れた荷物などを探すものなので、盗難対策や追跡はお薦めできない用途と思います。
そういうことをしたいなら専用機器(オルターロックとか)の導入をお薦めします。

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