Assiomaを導入して以来、若干下振れっぽいなと思うもほぼ違和感ないデータが出ています。自動キャリブレーションするVerアップも入ってより利便性が増しました。
アルテグラグレードのペダルに差し替えるSPD-SL対応もできるようになるとか何とか、という話もあってもはや死角なしじゃね?と思ったり。
ただ、クランクのあの位置にモサっとしたセンサ部があると結構な空気抵抗になるとか何とか、という話もあります。当然形状的に空気抵抗になるだろうとは思いますが、、、全体から見た影響度合いはどの程度なんでしょう。ちょっと分かりません。てか、そもそもローラー専用で運用している今は空気抵抗関係ないか。
そういえばローラー専用で運用といえば、元々Pioneerがぶっ壊れたので今後の懸念と代替案としてAssiomaを導入したのでした。
もはやただのおにぎりと化したPioneerでしたが、後学(ただの興味本位)のためにバラバラに分解してみました。
左は生きているのでバラしたのはチェーンリングのついた右クランク側のみです。
おにぎりと言われる電源や制御ユニットの部分とギア板近くにつけられたセンサ部が配線でつながっていて、クランク内側に樹脂製の部品でそれらがつながる配線などが固定されていました。おにぎりを乱暴に扱うだけで断線する繊細過ぎるワイヤーで繋がっているので取り扱い注意です(自分は取り扱い注意どころじゃない事やってぶっ壊したので論外ですけどw)。
で、おにぎり辺りからネジやら樹脂やらをバシバシと剥がしていくと最終的にクランクに残ったコレまで至ります。
だいぶバキバキに割れてしまった残骸ですがガッチリクランクに貼り付いていたものは櫛形電極による歪センサでしょうか。
プラスマイナスが対になった櫛形電極間にある僅かな隙間が、クランクを踏み込んだときの微妙な歪みで状態変化し、電極間に微弱な電圧変動が生じて反応するので、それをワットに変換して現す、とかそんな感じ?こういうのは電子設計はそこそこかもしれませんが、それを有用な数値にするまでのソフトの方がかなりしんどそうです・・・
で、気になったのは全て取り払った後のクランクの様子。
昔どこかで「Pioneerを付けたクランクはシマノは保証しない、クランク削ってセンサを取り付けているため強度を保証できないから」みたいなくだりを見たことがありました。それをみて「パワメ付けるために怖え事やるなあ」と思ったものです。
しかし、この通り表面にセンサなど色々と貼り付けられていましたが、特にクランク表面を削った形跡はありません。
おにぎりと言われる送信部や周囲も上手くクランク形状を利用して固定されていて、金属を後から削ったり穴をあけるような後加工の形跡はありません。
そもそも保証の話は出所があやふやなのでアレですが、結構他も含めた一般的な後付けセンサ全般相手にそういう流れなのは確かっぽく、そこで本来の強度がうんぬんかんぬんとダメ出しをしているってことはあるようですが、それって少々乱暴な論調のような?と思いました。
何かを貼ることで元とは異なる応力が~という話だったとして、それは確かに影響はあるはずです。しかし何十キロもの人間が全力で踏みつけて当たり前の部品で、薄いセンサ一枚付いた状態変化だけで逝かれやすくなるとしたら、逆にそっちが怖いような。
まあ保証する側の立場から考えたら「強度ほか、真っさらな製品と何ら変わらない状態だとしても保証できないわ」ですよね。自分もそういうところの担当だったらそう思うしそう言う対応すると思います。わかります。
なんにせよ電子系はともかく機械系はズブの素人な妄想なのでこの辺りは蛇足でしかないって感じですが。しかし製品としてのPioneerは取り付けも作りも良く考えられていて、なんだPioneer凄い良い仕事してる(してた)じゃんという話。
断線しやすいラインは何とかならんかったのかなというのは残りますが。あわよくば自力で配線し直しそうかと思いましたが、正直無理よ、あのハーネスw
とはいえ今や業界的に亡きものなP社ですが、引き取ったどこぞさんは結局今後どうするのでしょう。新型もクランク型っぽいということなので、ソフト面含めてその辺り良い感じに仕上げてくれたら少なくとも今のやつより良いと思うので導入検討対象になるのですが、、、実はただ単に現行自社パワメ上げ&競合潰し目的で飼殺ししようと引き取ったわけではないことを祈ります。