ギャップと受け入れ

そういえば先日実家帰省の往復は車でしたが、娘と話しながらでした。まだ8歳ですがもっと小さい頃に比べると会話が成立するようになって、何とも嬉しいような寂しいような。
で、その中で鬼滅の刃という漫画が楽しいとかいう話になりました。年齢に対して早すぎねえか?と思ったところ、どうも甥や姪がハマっているのに感化されたようです。

あまりに鬼滅の刃をゴリゴリ押してくるので「じゃあ今度、本屋で試しに1,2冊買ってみようかな」と話したところ、「え?」と。

娘さん「本で買ったらiPad(娘はタブレットを全部iPadと認識)で見れないよ。iPadで買いなよ」
おれ「本の方が読んだ!って気になるし、飽きたら売れるし、本の方が良くない?」
娘さん「本は読んだって気分にならないよ。iPadの方が読みやすいよ。」
娘さん「それかYouTubeで見れるよ。」

おじさんヤバいなと思いました。
いや、おじさんと自称するのは人としてダメと分かってるんですが。
これはおじさんと自称せざる得ないでしょう。正直世代のギャップを感じました。

そりゃ当たり前で、物心ついた時には既に音楽もテレビもネットで賄うような世代です。テレビ番組のことを「動画」と認識する世代か。
こちとら媒体といえばテープ、CD、紙。パソコン?パソコンはPC-98スタートですが何か?
レコードもギリ被ってましたがそれは幼少期でしたかね。

ともあれプレーヤーに円盤突っ込んで正座して再生して音楽を聴き、発売日前に駄菓子屋のおばちゃんが闇取引的にジャンプをフライング販売していて秘密の整理番号みたいなのを伝えるとおばちゃんが奥から売ってはいけないはずのジャンプを出してきて売ってくれた、とかそんな世代からすると、今の子供と違って当然です。

にしても割とショックですね。

そういえば35才までは新しいものを迎合できるが、それ以降になると新しいものはまず自分の意思に反するものとして受け付けない脳になると聞きます。
確かに最近は最新スマホとか「どーでもいーわ」状態ですしLINE以降のネット上の流れに興味がわかず、自転車機材も欲が減衰、楽器なんて60年前のカタチを有難がる始末。
ああ、楽器は業界が悪いです。だって、たとえばバイオリン。あの形になって何年経つのよ。それに比べたらエレキベースの60、70年なんてひよっこ。・・・なんて業界だろう。

しかし、このまま放っておくと「近頃の若いもんは」の老害まっしぐらです。
古いものにしがみついて「あの頃は良かった」な人になるのはきっと簡単で居心地が良いでしょう。

生きるとは?みたいな面倒なことは良いから老害で良いや、とも思ってしまいそうな気分ではありますが、それはそれでやっぱり何だか面白くありません。
若者文化を受け、たとえ吸収できなかったとしても反応できるくらいにはすべきなのではないかと思いました。
そっからなんか見えてくるかもしれませんし。

・・・じゃあ、TikTokでダンス動画でも上げるんかっつったらやんないけどな。

いけないいけない。うけいれうけいれ。いや、ダンス動画はあげないけど。

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