新人類

コロナ問題が本格化する前の話ですが、都内にある楽器工房にベースのメンテをお願いしに行きました。
自転車もプロ中のプロがセットアップしたら別物なんでしょうか?
少なくとも楽器は、職人が手をかけたものと素人がメンテしたものとは雲泥の差があるというのが25年ほど楽器やってみてからの結論です。

話しはそれではなく、職人さんと話をしていて最近の人って、、、という話題になりました。

楽器はめっちゃ上手いけどバンド経験がないとか、スタジオに入ったことがない、という人が増えていると。一人で色んな楽器をできて動画の「弾いてみた」を披露したりネットセッションで遊んでいる、でもスタジオに入ったことも対面で演奏したこともないと。

でも、一級品の技術は身についていて凄腕。そんな感じだそうです。

自分の頃にはそういう環境が無かったので、「バンドやろうぜ」から楽器を手に持つ流れ以外が想像だにつかない訳でしたが、今は凄い時代だと思いました。

各自の都合や意向を汲んでスタジオ予約して、
時間割いて移動して、
みんな集まるまで待って、
スタジオ代払って、
限りある時間でせっせと演奏。
なんていうか改めてこう考えると、なるほど時代遅れかなとも思いました。

一方、ネットのセッションルームで人を募れば世界のどっかの誰かしらが来てくれて一緒に気楽に遊べて、DAWとサンプラーでもあれば全パート一人で作って遊べちゃう。
承認欲求を満たしたければ、わざわざ苦労して場所を押さえて人に来てもらってライブなんてしなくても、好きなタイミングで満足いく仕上がりになったら動画で公開してみればOK。なるほど必要十分。

でも、「いや、そうじゃねえんだよ」と言いたくなるのは自分が古い人間だからでしょうか。
いや、そうじゃねえんだよ。全く説得力無いですねw

いまやコロナ禍も相まってこれまでの形態は死に体。
ライブハウスは運営がままならず、スタジオも閉店続き。
メジャーどころのアーティストもライブできず有料オンライン配信が多く行われるようになってきました。

最近やった星野源の有料オンラインライブも楽かったですが、根本的には「いや、そうじゃねえんだよ」感はありました。
会場に向かう高揚感、会場でアーティストと周りの観客の一体感、耳と目だけではなく全身で感じる音楽、終わった後の満足感、帰り道で一抹の寂しさ。
一連の流れがライブってもんですよ、と。

ただ、そもそも「ライブはオンライン、ネットでセッション」がスタンダードの世代からしたら、旧来のこのライブの流れや演奏の過程自体が「なにそれめんどくせー」と言われるような要らない子なのでは?と思ってしまいます。
いやそんなんつまらんでしょうが、と思いますが。あ、これが古い人間か?

コロナ終息が見えないどころかウィズコロナとか抜かす新しい世界になるという話になっていますが、それってこれまでの形態が破壊され、新しい形態に移行することであるとしたら、新しい形態は受け入れないといけないのでしょう。強制的にやってくるのかもしれませんが。

うーん、こうして「あの頃は良かった」系の老害ができあがるのか。
これはいけないです。
そうですね。当面、人生の目標は改めて「良い歳こいても新しいものをどんどん受け入れられる人間になる」にしようと思います。

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